屋根工事に火災保険は適用される?

近年、ネットや広告などで、「火災保険を使って屋根修理を0円で」という謳い文句を掲げている屋根修理業者を見かけます。
屋根の工事を行う際に、家主が加入している火災保険を使う事で、実質0円で工事を行う事ができるというのは本当です。
しかし、気をつけないといけない点は、「火災保険は火災、もしくは自然災害によって被害が発生した場合に適用される」という事です。
つまり、「経年劣化によって痛んだ屋根の工事には保険は適用されない」のです。
火災保険が適用される条件は次のようになります。
・保険会社から「風災」と認定される
・屋根修理が必要となった状態から3年以内
・修理費用が20万円以上
・家主自身が保険会社に申請をすること
これらを全て満たした場合にのみ、屋根の工事に火災保険が適用されるのです。
ちなみに「風災」とは、自然災害による被害の事を指し、具体的には台風や大雪、雹(ひょう)による被害の事です。
この内一つでも項目を満たしていないと保険は適用されませんので、最初から「絶対に保険が使える」「確実に無料になる」などと言う業者は信用してはいけません。
山田工芸でも、お客様の負担を減らしていただくために、場合によっては火災保険の活用をオススメする場合も確かにあります。
その際、できるだけ保険が適用されるように過去の事例や経験からアドバイスを行う事はありますが、「絶対に保険が適用されます」というような無責任な発言は絶対にいたしません。
そもそも、火災保険が適用されるかどうかは、加入している保険会社、そして現地調査を行うために現地に実際にやってくるアジャスターが決定します。
保険会社に申請をする前から、屋根修理業者が「絶対」「確実」と言える理由など実は全く無いのです。
適用されるかわからない保険をアテにして、甘い言葉で契約を迫ってくるような業者と契約を結ぶような事は絶対にしないでください。